スギやヒノキの花粉に苦しめられ一息ついたあと、、秋になってまた花粉症のような症状に襲われていませんか?
- 鼻水がでる
- 熱はないが風邪のような症状に悩まされている
という方は、秋アレルギーの可能性が高いです。
秋アレルギーはまだ認知度が低く、気候の変化で風邪ひく人が多い時期でもあるため発見されづらいという特徴があります。
そこで今回はアレルギー患者を苦しめる、秋アレルギーの原因・対策法・風邪とアレルギーを判別する方法について紹介していきます。
Contents
秋に発症するアレルギーの3つの要因
春に鼻水や目の痒みに襲われる方は、スギなどの花粉が原因である可能性が高いです。それに対し、秋アレルギーは花粉よりもハウスダストのが原因によるものが高いといえます。
ここでは、秋アレルギーの3つの原因ともいえる「ハウスダスト」「秋花粉」「天候条件」について深掘りしていきます。
ハウスダスト
ハウスダストは一年を通して発生していますが、中でも秋の季節が一番影響を受けやすいと言われています。その理由としてはダニの生態系が大きく関わっているのです。
アレルギーを発生させるダニは主に2種類存在し、生きている「生ダニ」と死んでいる「死ダニ」に分類されます。
基本的にアレルギーを発生させるのは死ダニの方です。ダニは夏にかけて繫殖し、秋になる9~11月には息絶えて死ダニとなるのです。
そのため、アレルギー体質の方はダニ(ハウスダスト)の影響を多く受け、鼻水や咳などの症状が現れます。
ハウスダストに関して詳しく知りたい方はこちらの記事を確認してください。
家で猛威を振るうハウスダストアレルギーとは?特徴・症状・対策を紹介
秋花粉
秋にも春同様に花粉が舞っています。
春に猛威をふるうスギやヒノキなどの木類と違い、公園などに咲いている雑草から花粉が放出されていることがほとんどです。
秋花粉の原因となる雑草は、
- カナムグラ
- ヨモギ
- ブタクサ
などがあげられます。
どれも道端や公園などに生えている植物なので、春同様に出かける際は細心の注意が必要です。また、道端で上記の植物を見つけた場合はなるべく近寄らないようにしましょう。
天候条件
何もしていなくても汗がにじみ出てきた夏と違い、温度が下がり過ごしやすくなった秋は温度差を肌で感じます。
アレルギー体質の方は一般の方より粘膜が弱く敏感なのが特徴的です。そのために一般の方が感じない些細な温度変化でも体が過剰に反応し、鼻水や咳などの症状が現れるのです。
特に咳の症状が現れやすい方が多いので細心の注意が必要となります。
秋のアレルギーを防ぐ2つの対策方法
秋のアレルギーの症状を防ぐには複数の対策方法がありますが、ここでは手軽に実践できる2つの対策方法について紹介していきます。
対策の実施の有無によって秋を過ごす快適度が大きく変化するのでぜひ実践してみてください。
こまめに掃除する
死ダニ・ダニの糞・ホコリなどが原因での秋アレルギーを防ぐためにもこまめに家を掃除するのは効果的です。
また、外出時に着ていた衣類についた花がも室内で舞ってしまうおそれがあるため、玄関先で粘着シートを使用して、花粉を取り除くのもよいでしょう。
死ダニやダニの糞は寝具や絨毯に付着しやすい傾向があります。天日干しにしている家庭もありますが、干すだけでは取り除くのが不可能です。
おすすめなのが、コインランドリーなどにある乾燥機。乾燥機は高温かつ回転しながら乾燥作業を行うため自然とダニが死滅し、死ダニやダニの糞を取り除くことができるのです。
秋アレルギーのシーズンは1か月に1回は寝具・絨毯を乾燥機に入れることをおすすめします。
気象条件を把握する
気象条件を把握するということも秋アレルギーの対策に大きく影響します。
先ほども少し触れましたがアレルギー体質の人は喉や鼻などの粘膜が弱い傾向にあり、朝と夜の些細な温度差であっても体調不良を起こしてしまうのです。
そのため、最高気温が高く、寒暖差がありそうな日は長時間の外出を控えるのが良いでしょう。
また、風の強い日などは花粉が普段よりも空気中に蔓延し、症状が現れやすい傾向があります。
気象情報を考慮し、風が強い日は外出を控えたり、マスクをして外出したりするなどの対策を行いましょう。
風邪とアレルギー症状を判別することが大切
秋は温度差から風邪をひいてしまう方もおられます。それと同じく秋アレルギーも猛威をふるうので、秋風邪なのか秋アレルギーなのか判別がつかないことがよくあります。
風邪とアレルギーでは対処法や薬の処方なども変わってくるため、的確に判別し相応しい対応を行わなければなりません。
秋アレルギーで発熱する確率はとても低いため、発熱の症状がみられた場合はすぐに病院へ行き秋風邪に関する薬を処方してもらいましょう。
また、長期間同じような症状が続いた場合は秋アレルギーの可能性があるので、アレルギー検査などを行った上で上記にも紹介したような対策を行うのが先決です。
まとめ:体調に異変があった場合はすぐに病院へ
風邪であれアレルギーであれ、体調に異変を感じた場合はすぐに病院へ行き診察してもらうことをおすすめします。
「このくらい」思っていた症状が悪化して取り返しのつかない病気へと進行することもあるのです。体調不良は絶対に自己判断で解決してはいけません。
また、季節ごとの自分の体調変化を知るためにもアレルギー検査を行っておきましょう。
アレルギー検査に関してはこちらの記事を参考にしてください。
view39(アレルギー検査)とは?費用・検査項目・注意点などを紹介