センソリセラピー専門のサロンを、さいたま市浦和区で運営しています、返田麗子です。
今回のテーマは体質改善について。アレルギーの方に多いお悩みかと思います。
Contents
体質改善しているつもりでも、果たして本当に身体に良い?
アレルギー体質だったり、体力がなかったりと、体質を改善したいとお考えの方はたくさんいらっしゃると思います。
体質改善をするには、生活習慣を変えていくことが大切で、その中でも食生活は軸となるものです。
身体に良いものを食べることは、もちろん体質改善に効果があります。でも、その人の身体にとって、その食材が本当に良いものかどうかは個人差があります。
センソリセラピーは、物質や刺激に対する脳の誤認識を調べ、それを解除するものです。誤認識とは、本来身体にとって害ではないものに対して、脳が間違って有害なものだと認識している状態のこと。そういったものを吸い込んだり、食べたり、あるいは身体が接触すると、誤認識があるゆえに身体にエラー反応が出て、内臓や消化器官、呼吸器官などに過剰な負担がかかります。
例えば、免疫力を上げようとキノコ類を食べるとします。でも、キノコに含まれるいろいろな成分に脳の誤認識があれば、食べても栄養素として完全に吸収されることは期待できません。それどころか身体の思わぬ不調を招くこともあります。
そして、何に誤認識をするかはまさに人それぞれで、血がつながった親子や兄弟、似通った生活習慣・食習慣の夫婦であっても、まったく違うことが普通です。
センソリセラピーが体質につながった改善例
2020年4月からセンソリセラピーの施術をスタートした方がいます。この方は、食物アレルギーがひどかったです。ご本人もその自覚はありました。
目立ったところでは、小麦・米・大豆製品・デンプン全般・ゴマ・カフェイン、卵、蕎麦に明らかな誤認識があり、それらを食べるとドブのような臭いの口臭が発生し、体臭もきつくなっていました。
いうまでもなく、今あげた食品は身体に悪いものではありません。むしろカフェインを除けば、人が生きていくために必要な栄養を摂れるものです。でも、脳がこれらに対して誤認識を持っているため、この方の場合なら口臭、体臭といった形で身体に変調をきたしています。
さらにこの方は、こういった苦手な食品を口にすると、手足や顔にむくみが出て、精神的にも悪影響があり、躁鬱状態になることも。間違ってこれらを口にしたときには、イライラして何も手に付かないので、部屋に閉じこもって過ごしていたそうです。寝て起きれば治るので、とにかく時が過ぎるのを待つしかないという状態でした。
これまで1000人以上の方に施術をしてきましたが、ここまで食物アレルギーがひどいケースは滅多にありません。
誤認識解除とともに体質改善も
この方は第3クール(1クールで6物質・刺激の解除)に入ったあたりで、誤認識の解除がかなり進み、だいぶ体質が改善されてきました。悩まされていた冷え性がなくなり、血流が良くなってきました。手の先も温かくなってきました。
また、精神的にも落ち着いてきました。
『なぜアレルギー症状が現れ、センソリセラピーがそれを改善できるのか』
で、センソリセラピーの全体的なメカニズムを解説している通り、脳が誤認識している物質や刺激に対して、「これは問題がないものですよ」と認識を正していくことで、身体への負担が段階的に減っていきます。
この方は、食物を中心にかなり誤認識が多く、身体の不調も重かったのですが、こういったケースほど体質が改善するスピードも早い傾向にあります。
脳の誤認識で身体に悪いことが分からなくなる
また、この方に起きた非常に興味深い現象があります。
この方は自炊をしているのですが、ある程度センソリセラピーの解除が進んだ時点から、脳が誤認識している食材を調理しようとして触れると、手が痒くなるようになったのです。つまり、誤認識している物質をアレルゲンとして認識している状態です。
実はこれ、脳のセンサーが正しく機能していて、望ましいといえる状態なのです。この方の場合ならキノコがそういう状態でした。本来キノコは身体に害はないのですが、脳が害のあるものと認識している以上、身体に拒否反応が起こるのは仕方ありません。ですが、誤認識の状態がひどくなると、身体が害と見なしているものを避けるセンサー自体が機能しなくなります。そして摂取してから、初めて身体に不調が表れます。
このあたりの考え方は、『カフェイン依存の治し方 センソリセラピーから見た原因と改善法』、『甘いものがやめられない?スイーツ依存のメカニズムとセンソリによる改善』で解説した考え方に通じるものがあります。
カフェインやスイーツに含まれる糖類を脳が誤認識をしているということは、身体の不調を引き起こすことにつながるため、それらを遠ざけるべき状態であるはずです。でも、コーヒーを飲んだり、お菓子を食べることがやめられなくなってしまうのです。
このように誤認識の症状が重いと、避けようという機能が働かなくなります。コーヒーやスイーツ、あとはタバコやお酒のような嗜好品については、身体に負担をかけながらもそれらへ依存するケースもあります。
この方の場合も、誤認識がたくさんあったときには、脳が拒否しているものに触れても、それを脳が避けようとしていることが分かりませんでした。
でも、センソリセラピーで誤認識解除が進行していくと、そういった食材に触れると手が痒くなったり、あとは鼻水が出るようになったのです。そして、そういったものを次回来院日に調べると、やっぱり誤認識があることが分かりました。
心と体はつながっている
この方はどんどん体調が良くなっていますが、メンタルの不安もなくなり、精神的に安定していることも重要です。さらに、頭もよくはたらくようになったとのこと。考えがまとまらなかったのが、うまくまとまるようになった!と喜んでいらっしゃいます。
こういった改善例を見ていると、心や精神も身体と切り離せないものであることが分かります。センソリセラピーにより、脳の誤認識を解除していくことで身体全体の回復力が上がり、体調だけでなく思考や感情も安定していくのです。