アレルギーの原因物質、アレルゲンとなり得る「ハウスダスト」。
ハウスダストには明確な定義が設けられており、肉眼で捉えることが困難な1mm以下のサイズのホコリの事を言います。
よく耳にするダニ・タバコの煙・カビ・細菌などもハウスダストの一種です。
人間の体に悪影響を与えかねないハウスダストですが、人間の生活の拠点となる自宅には無数に存在しています。
赤ちゃんがいる家庭だとハウスダストの存在は特に不安ですから、なるべく取り除きたい物質ですよね。
そこで今回は、ハウスダストの正しい対処法と対策法について詳しく説明していきます!
- 家族に赤ちゃんがいる方
- ハウスダスト対策で悩んでいる方
- ハウスダストについてもっと知りたいと思う方
このような方は、ぜひ記事を参考にしてみてください!
その前にハウスダストアレルギーがどういうものか知りたい方は以下の記事を確認してください。
家で猛威を振るうハウスダストアレルギーとは?特徴・症状・対策を紹介
Contents
床と空気中に存在するハウスダストの対策法
ハウスダストは質量が軽いため、少しの空気の流れや衝撃でも空気中に舞う傾向にあります。
そのため、人間が行動を始める朝の時間帯に特に空気中に舞い、誰もいない日中に床に蓄積され、帰宅時間に再度空気中に舞う傾向があるのです。
ここでは床と空気中に存在するハウスダストの対策法について紹介していきます。
床に存在するハウスダストの対処法
床に存在するハウスダストは、エアコンを停止・部屋を締め切った状態で掃除機などで排除するのがおすすめです。
窓が開いていた場合は、外気に含まれたハウスダストが部屋内に侵入するほか、部屋内のハウスダストが空気中に舞い、効果が薄い掃除になってしまいます。
テレビの裏など掃除機が入れにくいところは、モップなどを使用してハウスダストを排除するのが効果的です。
空気中に存在するハウスダストの対処法
空気中に舞っているハウスダストは人間の手で排除するのが困難なため、空気清浄機を設置するのがおすすめです。
空気清浄機だと、朝出かける際に、電源をONにしておくと、帰宅した際には空気中から床に降り注いでくるハウスダストをうまく排除することができています。
一家に一台設置しておいても良いかもしれませんね!
ハウスダストが人間に及ぼす悪影響とは
ハウスダストを体内に取り込みすぎると咳・炎症などを引き起こし、最悪の場合アレルギー性皮膚炎や花粉症を発症する可能性があります。
ハウスダスト1gには、ダニが約2,000匹、細菌が約800万個含まれているというデータが検出されています。このハウスダストが体内に侵入した際に、体内の細胞がそれと戦うために抗体を作り出すのです。
この抗体から発せられる化学物質が、アレルギー性皮膚炎や花粉症を引き起こす原因となります。 アレルギー性皮膚炎や花粉症は完治しにくく、長期間向き合わなければけない症状です。
ハウスダスト対策を確実に行い、アレルギー性皮膚炎や花粉症を発症しない環境づくりが求められます。
寝具にはびこるダニを駆除する2つの方法
ハウスダストは、廊下やバルコニー、寝室に特に蓄積されやすい傾向があります。 また、寝室の寝具には汗などが蓄積されやすいことからダニが繁殖しやすい環境となっています。
ダニの排除は、アレルギーを発症しないためにもとても重要です。 ここでは寝具に潜む、ダニを駆除する方法について紹介していきます。
定期的に乾燥機に入れる
以前は、晴れた日に寝具を天日干しにすればダニを駆除することができると言われていました。しかし、最近では天日干しだけではダニを死滅させることができないというデータが検出されています。
確かにダニは熱に弱い傾向がありますが、天日干しの熱では不十分なのです。 そこでおすすめなのが、寝具を乾燥機に投入する方法。10分程度乾燥機で熱を加え続けると完全にダニを死滅させることができるのです。
また、この方法だと寝具内にダニの死骸も残りにくいため、今後主流となるダニの駆除方法と言えます。
殺虫スプレーを使用する
最近ではダニを死滅するための殺虫スプレーが発売されています。ダニの繁殖が気になる寝具に噴射するだけのシンプルな対策方法です。
様々なメーカーから発売されていますが、それぞれ使用方法などが異なるため、使用前にしっかりと取扱説明書を熟読した上で使用してください。
まとめ:子供がいる家庭はハウスダスト対策を重点的に
ハウスダストは、肉眼で確認しにくい分対策がおろそかになりがちです。しかし、ハウスダストの対策をするかしないかでアレルギーの発症確率が大きく変わります。
赤ちゃんがいる家庭ではよりハウスダストの対策を重点的に行わなければいけません。
赤ちゃんは大人よりもハウスダストの影響を受けやすい傾向にあるため、その他のアレルギー症状を予防すると同様にハウスダストの対策にも力を入れるのがベストです。
将来子供が、アレルギー性皮膚炎や花粉症で苦しんだり悩んだりしないように、早めに対策を行いましょう。